ー多摩美術大学上野毛校舎キャンパス計画ー
3年次 第4課題 建築デザインコース
多摩美術大学の原点である上野毛キャンパスにミュージアム・アカデミーを計画する。 このミュージアムは大学の施設内であることで学術と美術が一体となった 21 世紀型のミュージアムを目指す。 先ずは「ミュージアムとはなにか?」「アカデミーとはなにか?」「21 世紀とはどんな時代か?」。 まずはそこ から考古学的に研究をしてほしい。 そして、この計画では既存の上野毛校舎や中庭、また周辺環境を活かししながら、「ミュージアム(美)」「アカデ ミー(学)」「パブリック・スペース(公)」を融合させ、大学の施設ありながらも、地域や外部へ開かれた建物とする。「展示室・スタジオ・図書室」などのアクティブな用途、「会議室・倉庫」などの付帯用途、そこに「パブリック・スペース」による多目的な空間と時間をどの様に設計するかが求められる。 一方で、上野毛キャンパスは都心部でもあり周辺には住宅などが建ち並ぶ。現在の敷地環境のみならず、100 年 前の上野毛はどういう土地だったかを研究し、場所の重要性の理解を深めてもらいたい。そしてこの土地がどのように発展したか、これからどのようになって行くのか。この広い敷地の中でランドスケープと環境、また地域 との関係を考えることも構想として重要である。そして建築によって未来をつくり出す計画の積極的な提案をしてほしい。
<ミュージアム・アカデミー>
企画展示室 1500㎡
創作スタジオ 500㎡
図書室 300㎡
オフィス 200㎡
会議室 25㎡x4
収蔵庫 400㎡
倉庫 100㎡
搬入口 100㎡
パブリック・スペース・廊下・トイレなど 500㎡
機械室 300㎡
Total 4000㎡