担当教員 : 大竹 海
「総合芸術としての建築」
建築は、絵画、彫刻のみならず、音楽、文学をも含むことができる総合芸術です。
教会の建築は、彫刻や壁画、ステンドグラスによって聖書の物語を伝える書物となり、鐘楼によって巨大な楽器となります。教会建築に限らず、日常的な建築・空間においても、絵画、彫刻など、芸術的要素との関係性、組み合わせ方には、まだまだ未知なる融合の形があると思います。
建築は、その場所に建ち、光、影、空、風、水、土、植物を含み、街、風景、社会、世界へと連続してゆきます。人の心を支える内的世界と、他者と繋がり開放してゆく外的世界が交差するところに、建築は存在します。私の研究室では、「総合芸術としての建築」というテーマを軸とし、その周囲に広く展開する造形行為を研究・制作します。言葉(思考)と形(制作)を行き来しながら、「芸術の喜び」に励まされながら、新たな可能性へ向かって研究してゆきましょう。
大竹海