建築がモノとモノとの間に内的な秩序を張り巡らす行為であることを前提としつつも、その秩序は、必ずしも幾何学的構成のような全体像が細部を一意的に決定するようなシステムである必要はなく、細部と細部との間の秩序を再帰的に発見しつつ調整していくシステムもありえると考えます。
私は、後者のシステムを「フラジャイル・コンセプト」)と呼び、そのオルタナティブな秩序を「くうき」として捉えようとしてきました。