紙面に一本の線が引かれているのをみて、世界をふたつに分断しているとみることもできれば、ふたつの世界を繋げているとみることもできます。言葉は対象を別々に切り分けることもできれば、別々の対象を繋ぐこともできます。建築は具体的な物の集まり、言葉はばらばらな単語の集まりですが、その背後に人間がいることで、それらは生きられるものになるのだと思います。人が身体であり心があり、異なるものどうしが重なりあうこと。デザインとは物と言葉を使い、この間を行ったり来たりする想像力のことであると考えています。