作るということは、一つの物に新たな時間を与えるということです。それは同時に、作る前の時間を奪うということでもあります。私たちがデザインという行為に望む時、どう時間を紡ぎ、編集するのかを慎重に考えなければなりません。
もの作りと言うとどうしても将来のことばかり連想してしまいがちですが、過去・現在・未来を繰り返し行き来し、反芻することで存在意義のある力強いデザインが自然と湧き出てきます。
生まれ持った創造力に大した個人差はありません。しかし、好奇心と憧れの眼差しによって人はどこまででも創造的になることができます。