建築をつくるために、設計者は図面を描き、クライアントの理解を得て、施工者がその図面に従って工事を進めていきます。学生時代に学んだひとつの成果は、設計意図を伝えるためにどうしたらいいか、それを追及したことです。自分とは違う考えを持つ周りの先生、友達に意図を伝えるために、ストーリーを練り、プレゼンテーションを考え、時にイメージソースを引用する。そういった一連の過程が、設計意図を第三者に伝えるという、基本的な職能の土台になったのだと思います。違う立場の人に考えを伝えるための実践環境と捉え、大学生活が有意義なものになることを期待しています。