「空気感」という言葉が気になります。図面では表現できない対象なのですが、「空気感」をデザインすることこそが環境デザインの原点と感じます。建築もインテリアもランドスケープも含めて「空気感」という言葉でくくると、それぞれの領域に境界がないように感じませんか。境界がないデザイン=環境デザインではないでしょうか。デザイン界では職能の特化が進んでいますが、これからの時代に求められるデザイナー像は、スペシャリストではなく、全体を俯瞰できるジェネラリストではないかと感じます。それはまさに、領域に境界のない「空気感」をデザインできる人だと思います。