「光」は我々の生活でもっとも身近なものです。普段はその存在にすら気づかずにいることも少なくはないでしょう。高度に成長する情報社会では視覚情報はますます肥大化し人々は押し寄せる情報量に翻弄されつつあります。それらの視覚情報はすべて「光」がつくりだしているもの。平面上の多彩な色彩も立体が創り出す陰影もそこから放たれた光を感受することによって初めて我々は「認識」するわけです。「伝える」手だてをデザインに託す立場として、「光」をデザインの大切な要素としてその表現の可能性を探求してもらいたい。