指導教員:松澤穣 教授
制作年:2021年
集住による薪暮らしの可能性
集住による薪暮らしとは、戸建て住宅または集合住宅に住み、薪の調達や山の手入れ、薪割り、煙突掃除などを近隣世帯と協同して暮らす生活のことをいいます。集まって住むことにより、薪作業の負担が軽減され、住人同士のコミュニティが広がります。薪暮らし経験者が近くにいる状況であれば、薪暮らし未経験の家族や単身者にとっては心強い存在となり、薪暮らしの継続につながります。一世帯ではハードルの高い暮らし方ではあるが、複数世帯いることで実現しやすい暮らし方。荒廃する山との小さな循環をつくる、薪暮らしの共同体について考えました。
作品紹介:伊那谷の山裾に-山と住宅をつなぐ、小さな集落の薪暮らし-
地に始まり、地に還る。全ては地続きの薪暮らし。長野県伊那市、南アルプスを眺められる木曽山脈の麓に、小さな集落の薪暮らしを提案します。「薪を焚く」という行為は、人を暖め、山の循環を促します。薪暮らしを通して、山と人とのつながりを考えました。