退職記念展 田淵諭/枡野俊明

助手の安藤

11/14(月)~30(水)に多摩美術大学八王子キャンパスアートテーク1F各展示室にて、

田淵諭退職記念展「光と祈りの建築」

枡野俊明退職記念展「禅と日本庭園」

が同時開催となります。

また、2F展示室では

八王子キャンパス展「坂に建てる〜八王子キャンパスの半世紀〜」

も同時開催されております。

アートテーク展示室を大きく使ってのまたと無い展示となっていますので、是非ご覧ください。

【ご挨拶】

このたび多摩美術大学八王子キャンパスのアートテークギャラリーにて、環境デザイン学科研究室主催による退職記念展を開いていただくことになりました。
 多摩美では、建築科であった時代から環境デザイン学科となった現在まで、講義・演習・実技を通して学生の指導に携わって来ました。その間、多くの学生や周囲の方々の才能に驚き、多くの刺激を受けてきました。学生への指導や研究は、アトリエでの仕事やキャンパス設計の刺激になり、またその刺激を学生指導に還元することができたように思います。何れもが不可欠で、指導・研究・創造の循環が日常となって今日まで来ました。
 今回の退職展では、アトリエの仕事の中心である教会建築の設計に特化し、研究テーマである「光と祈りと建築」の関係を、実現した30の教会・産学共同案・コンペ案・スケッチ等にまとめて初展示します。私の設計に至る思考過程、教会建築の空間と光の魅力を少しでも皆さんにお伝えできたら幸いです。
田淵 諭


令和5年3月末に退職を迎えるにあたり、環境デザイン研究室主催による退職記念展を開催して頂くことになりました。
 平成10年の環境デザイン学科の誕生と共に過ごしたキャンパス生活、気が付けば四半世紀を多摩美でお世話になりました。大学では、講義、デザイン指導、鎌倉・京都への環境デザイン実習なとを行って来ましたが、学生たちに教えることがそのまま自分の学習でもあり、また、学生たちのエネルギーを吸収し、時には学生の奇想天外な発想に驚かされることも良い刺激でありました。
 今回の退職展では、「禅」に大きな影響を受けている日本の美意識、価値観に基づいたアトリエでの作品の一部を展示致します。日頃の活動範囲は、「禅の庭」「茶室・数寄屋」「インテリア」「彫刻」等範囲も広く、これまでに100近い作品を生み出してきました。
その活動範囲も日本をはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、アジアと国数では13ヶ国にも及んでいます。今回の退職展では、その代表的な作品の展示を行います。
 今回の展示を通して、少しでも「禅」や「禅芸術」「禅の庭」への興味と理解、そして、日本の芸術としての空間デザインへの関心が高まれば幸甚でございます。
枡野 俊明 合掌

今回の展示ではレセプションパーティーやイベントの企画はありません。

卒業生の皆様、関係者の皆様へは両先生から以下のメッセージをお届けいたします。

卒業生の皆さんへ。
いよいよ田淵も定年退職を迎えることになりました。
1985年の非常勤講師から数えて39年在籍したことになります。
長い間、多くの元気で若い皆さんと過ごせたことや、皆の活躍を耳にすることが、
何ものにも代えがたい私の宝だと思っています。
さて、今回は枡野先生と同時に退職ということで、
枡野先生の「禅と日本庭園」、田淵の「光と祈りの建築」という「禅とキリスト教」が仲良く合同退職展を行います。
昔卒業した皆さんはイイオのカレーや新キャンパス見学を兼ねて、
最近卒業した皆さんは隣に出来たビバホーム見学や後輩の卒業制作の手伝いを兼ねてお越しください。
別表のように会場にいますので、元気な顔を見せてくれて懐かしき出会いやOBOG同志の出会いの時となれば幸いです。
皆さんお待ちしています。

田淵 諭

卒業生の皆さん、私もついに定年退職を迎えることとなりました。25年に渡り送り出した卒業生の数は2000人ほどになると思います。卒業生の皆さんの顔が走馬灯のように思い起こされます。
来春、田淵諭先生と共に退職を迎えるにあたり、二人揃ってアートテイクで退職展を行うこととなりました。
大学と並行して行ってきましたアトリエでの創作活動の一部を展示しますので、ご都合の付く方はお出かけ下さい。ただ私は、相変わらず忙しくしていますので、会場には毎週火曜日の昼頃に顔を出す程度になってしまいます。基本的には、火曜日は大学にいる予定ですので、もし、出かけて来られましたら研究室に声掛けをしてください。
それでは、卒業生の皆さんの更なる活躍を期待しています。
合 掌     枡野俊明

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助手の安藤

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