デザイン3 第2課題 “Add the value to a void in society”

助手の力村

SKWAT / TAU-環 Vol.2

はじめに。

現代社会の中で美術・デザインが果たすべき役割とはなんなのだるうか。
時代が変われば社会から求められるものが変わり、 それに呼応して表現すべきことも変わっていく。

そして今、 それを学ぶべく美術大学自体の学びの質が、 まさに問われているのではないだろうか。
「SKWAT/TAU—環」の取り組みは、 多摩美術大学環境デザイン学科との協働プロジェクトであり、 授業を通じ、 その学生たちの 「ものを作る」というこれまでの思考性を限りなく拡張させ、 そこから生み出された彼らの表現を実社会にまで持っていき問うてみる、 といった大学完結型ではない授業内容・形態を採用し、 社会によりコミットし得る実験的な機会を設けてみた。

環境デザイン学科 3 年生を対象とした 「コトのデザインからモノのデザインまで」という授業(社会のVOIDをそれぞれの解釈で見つけ出し、 そこに新たな価値の転換を起こすための一貫した表現方法とは?)を行い、 その課題で上がった学生の生々しい声・表現を、 愚直に 「動画」を通じて社会に投げ掛けていくというところから、 まずはこのプロジェクトのスタ ートとさせた。
これはまだまだささやかな第一歩ではあるが、 これをきっかけとして今後、 着実にこのプロジェクトが社会に対して大きな影響力を及ぼすような、 そんな運動になってくれたらと願っている。
今回は昨年に続き第二弾。 「駅」という公共空間に特化したアプローチとなる。

What role should art and design play in modern society?
As the times are changing, the demands of society will change, and in response, what should be expressed will change. Therefore art schools should consider these demands and reflect upon their method of teaching as well.
This “SKWAT / TAU-DAED” initiative, is a collaborative project with the Department of Architecture and Environmental Design of the Tama Art University. Through classes, the students are asked to rethink the current creative process by including their own points of view.
The course content is not an archetypal university course. It is a rather experimental approach, that attempts to use the student’s individual expressions and spread them to the real world, to provide an opportunity to be more engaged with society.
The course is aimed at third-year students of the Department of Architecture and Environmental Design and explores what a consistent expression or method for finding out a void in society could be. It also examines how to add value to a void, creating a new shift of values. The lively voices and expressions of the students are thrown straight into society through videos.
This is a first small step, hoping that it will steadily become a movement that will have a great impact on our future society.

Project Leaders

*湯澤幸子/ Sachiko Yuzawa
多摩美術大学環境デザイン学科教授/ Professor at TAU DAED

*中村 圭佑/ Keisuke Nakamura
多摩美術大学環境デザイン学科非常勤講師/ Part-time teacher at TAU DAED
SKWAT 代表 DAIKEI MILLS 代表

*山ロ イレネ/ Irene Yamaguchi


STUDENT PRESENTATIONS

01_志村舞夏/ Maika Shimura

_東急二子玉川駅ホーム
_偶然の出会いが起こり得る場
_景色と出会える展望回廊
_空に向かう滑走路

02_武田翔/ ShoTakeda

_横浜駅コインロッカー
_人目につきにくい影の存在
_透明(見える化)
_多様な機能

03_太田すみれ/Sumire Ota

_江ノ島電鉄鎌倉高校前駅と極楽寺駅ホーム
_オーバーツーリズム
_暮らしの香り棚
_共有と循環

04_川崎明子/Akiko Kawasaki

_JR池袋駅
_街づくりにおけるレイヤーの隙間
_サブカルチャ ー
_Artist in residence

05_永濱颯太/ Souta Nagahama

_橋本駅 廃線路
_大規模開発におけるズレ
_街と共にある場
_植樹活動(循環)

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