カリキュラム
網羅し、深める。
4年間の実践的プログラム。
学びの四原則
-
現場主義
空間はリアルな場所を前提とします。そこには、ある文化、風習、気象条 件、風土、植生等など、「環境」があります。「環境」を把握し、理解した上で デザインをしなければなりません。この「環境」を受け止めるために、「現場」を最重要視しています。
-
現物主義
「空間」は光と素材と構造によって成り立っています。これらは、それぞれ、リアルな存在です。ナマの現物。これと向き合うことを最重要視しています。
-
実寸主義
1分の1。身体感覚とはまさにこのことを知覚することです。これは、現場、 現物主義と関連し、リアルスケールでの理解ができるように努めています。
-
手で考える
鉛筆、絵筆、カッター、定規・・・手にするものは様々ですが、とにかくひたす ら手を動かし、手で考えること。この姿勢を徹底的に学んでいきます。
建築・環境デザイン学科
カリキュラム一覧表
3領域を横断しながら学ぶ実技・演習・講義の
カリキュラム一覧です。
内容の詳細は各授業名をタップしてください。
- 実技
- 演習
- 講義
経験と知識が試される。
講義、演習は、インプット型。この実技課題は、アウトプット。学んだことを 最大限活用し、作品に表現します。美大では実技を重視しています。
1年次
段ボール、竹、光、風景。素材と重力の関係を学び、当たり前だと思っていた現実を再認識する一年間です。4課題から構成されていて、目からウロコの連続だと思います。
第1課題重力と身体 | ダンボールで身体を支える |
---|---|
第2課題重力と素材 | 竹で空間を創る |
第3課題光 | 光の空間 |
第4課題自然環境に 開いて住む |
風景の中の住空間 |
基礎課題 | デッサントレーニング |
---|---|
基礎造形 |
2年次
毎回課題を3つの分野から選択し、より専門的に学んでいきます。コースを横断する複眼的な視野を獲得するために、それぞれの課題が共通のテーマによって束ねられています。ここに、3分野が一つの学科にあることの意義を理解できます。
インテリア | 建築 | ランド スケープ |
|
---|---|---|---|
第1課題人と人 | 集合住宅 | 集合住宅 | 集合住宅と地域の ランドスケープ |
第2課題シェア | 学ぶ・遊ぶ | シェア | かさねる場 |
第3課題モノと人 | 食べる | モノと 歴史を 繋ぐ |
庭と建築の 関係 (日本庭園) |
第4課題多様な価値 | 幸せ | 展示物との 関係 (ギャラリー) |
木のための 小さな建築 |
3年次
2年生から引き続き、課題選択制で学びます。プログラムがより複雑になり、解 決しなければならない問題も増えていきます。現物の家具製作の課題で、身体感覚を高め、チームプロジェクトにより、社会性を身につけていきます。
インテリア | 建築 | ランド スケープ |
|
---|---|---|---|
第1課題仕事の空間 | スモール オフィス |
オフィス | 働かない場所 |
第2課題シェア | モノから コトへ |
まち | 共栄の風景 |
ダイニング チェアI |
|||
第3課題構造 | インテリアの 空間構造 |
構造 | 風景の 構造 |
ダイニング チェアII |
|||
第4課題美のツボ | 小さな ◯◯の空間 |
美術館 | アートと ランドスケープ |
気候風土に 適応する 宿泊施設 |
4年次
4年間の学びの集大成とも言えるテーマを見つけ、卒業制作へと向かいま す。各自が担当教員を決めて、自らの考えを一対一でぶつけていきます。
- デザインⅣ(ゼミ)
- 卒業制作
大学院
学部の4年間を卒業後、専門分野のさらなる探求と制作実践を目指す人 のために、大学院(博士前期課程2年、博士後期課程3年)を設置。他大学 卒業生や社会人にも広く門戸を開いています。
また、1級建築士試験合格から免許登録までに必要な実務経験にカウントするために、 インターンシップ関連科目(講義4科目、演習2科目、インターンシップ3科目) の履修が可能です。これらの科目は1級建築士取得に関わらず履修できます。
- デザイン研究・研究指導
- 設計演習
知識を経験で取り入れる。
手で考える/デッサン・スケッチや、折る・切る・曲げるといった“手で考えるため“のスキルを身につけるための演習です。コンピューターツールを使いこなす/CADやCG、レーザーカッターや、3D プリンター。コンピューターツールも使いこなすことを目標としています。
- 設計製図
演習Ⅰ - 設計製図
演習Ⅱ - CAD CG Ⅰ・Ⅱ
- 素材演習
- 環境工学
- 環境設備
- 環境実習
- 写真演習
- 測量実習
知識を頭で取り入れる。
いわゆる基礎知識を講義形式で学びます。例えば、歴史や文化は、いまある私たちすべての土壌のようなもの。「空間」の生い立ちを学ぶことと言えます。
- 環境デザイン
概論 - 建築史Ⅰ
(世界) - 建築史Ⅱ
(近代) - 建築史Ⅲ
(日本) - 民俗建築論
- 建築
デザイン論Ⅰ・Ⅱ - インテリア
デザイン論Ⅰ・Ⅱ - ランドスケープ
デザイン論 - 構法デザイン
- 光のデザイン論
- 色のデザイン論
- 都市・景観
デザイン論Ⅰ・Ⅱ - 構造力学Ⅰ・Ⅱ
- 建築生産
- 建築法規
- 環境問題論
- 環境共生論
- 造園学概論
- エコロジカル
プランニング
「モノと歴史を繋ぐ」
-銀座旧宮脇ビルの再生-
3年次 第2課題 《建築コース》